私はワーキングホリデービザでフランス レンヌで1年間(2023年3月~2024年2月)生活をしました。なかなか知られていないレンヌの魅力や生活についてこれからご紹介していきます!
今回は前回の続きで、実際のTGVの乗り方、遅延発生時の返金制度を紹介します!チケットの買い方はこちらです。
TGVの乗り方
ここでは前回の記事で紹介した、アプリで買ったチケットを使ったTGVの乗り方を紹介します。
🚃まず旅程としては、
『行き:レンヌ 8:35 発 → パリ 10:05 着』『帰り:パリ 17:15 発 → レンヌ 19:10 着』
です。
⬇️アプリ上ではこのような表示になります。
行きがこちらです。
帰りは写真を撮るのを忘れてしまったので別の日のものを載せます(汗)
⚠️なるべく出発駅には30分前くらいに着いておくことをお勧めします。駅までメトロやバスを使っていかなければならない場合は、突然動かなくなることがあるからです。
それでは実際の乗り方をご紹介します!
出発駅に到着
まずレンヌの出発駅に着いたら、表示版を探します。こちらは、今現在のTGVの運行情報が表示されます。飛行機に乗るときの表示版と同じです。
この時は出発駅に7:50くらいに着いています。この時点でまず、自分の乗るTGVが表示されていること、問題がないか確認します。à l’heure と書いてあれば時間通りです。
見るポイントとしては、出発時刻、行き先、車両番号です。ここでは、Paris Montparnasse 8:35発、車両番号 8604が確認できますので問題ないと分かります。
赤枠:列車の種類、列車番号
黄色文字:出発時間
青枠:行き先
緑枠:ホーム番号
全ての表示板はこのように共通の表示なので、行き先、出発時間、車両番号、ホームを確認すれば間違いはないでしょう!
ホーム番号が表示されるのは、出発時刻の10分前くらいなので表示が現れたら速やかに移動しましょう!
今回はホーム番号が④と表示されたので、すぐにそこに向かいます。普通はホームに入る前にゲートがあり、駅員さん、もしくは、機械にQRコードをかざさないとホームには入れないのですが、地方に行く時などはゲートが開放されている場合もあるので開いてたらそのまま入って大丈夫です。
出発
次にホームに降りたらどの場所でTGVを待つかを確認します。下のようなスクリーンが何ヶ所かあるのでまず自分の位置を確認します。自分の位置は、赤丸で囲んだ白色の円です。
自分の位置がわかったら、自分の車両がどこにあるかを確認します。今回は車両番号15なのでそこを目指します。そして、下のアルファベットRSTU‥‥はホームで上の方を見ると看板があり、Uなどと書いてあります。そこが実際にホーム上で自分がいる場所です。例えば車両番号が5で自分がWの近くにいたらホーム上の看板を見てSの看板を目指せば良いということです。文章で書くとわかりづらいですが、簡単に見つけられますので安心してください!
⬇️こんな感じに看板があります。
今回はホームに降りたらすぐ車両15のそばだったので、大体VとWの看板の間くらいで待ちます。残念ながら日本の新幹線のようにはっきりこの車両の人はこの列で、みたいな表示はないので大体の場所で待ちます。
TGVがホームに来たら、車両番号をよく見て、TGVが止まりかけたくらいで自分の車両の扉の前で待機します。ここで最後に行き先が本当に合ってるかを確認し乗り込みます。
この時は、ホームに降りて出発時刻の5分前くらいになってもTGVがホームに到着せずとても焦りました(汗)2分前くらいに到着しそのまますぐ出発したので、こういう時は遠慮せず早くTGVに乗り込まないと乗り遅れるので注意してください。
これは別の時のTGVですが、入り口がこのようになっていて1階か2階かここでわかれます。
自分の座席番号が含まれている矢印の方に向かいます。入ってすぐにスーツケース置き場があるのでそこにスーツケースを置きます。座席の奥の方にもスーツケース置き場がある場合もあります。
座席番号は窓枠の上に書いてある場合と、椅子の横に書いてある場合があるのでよく確認しましょう。今回は椅子の横に書いてありました。
これで無事に自分の席につけたら後は出発を待つだけです。列車の旅を楽しみましょう!
車内
座席は2人掛けタイプと4人掛けボックス席の2種類あります。日本の新幹線は進行方向と同じ方向を向いて座りますが、TGVは座席が回ることはないので、席に寄っては後ろ方向に進む時があります。最初は変な感じがしますが、慣れれば大丈夫ですよ。
一人旅の時に4人掛けボックス席になると、見知らぬ人達と向かい合わせで座らないといけないのと足が伸ばせないので私はあまり好きではありません(笑)
それぞれの座席には机が付いていて、車両によっては足置きがあり結構快適に過ごせます。また、これも車両によりますが、携帯やパソコンを充電できるようにUSBポートが付いてることもあります。
これも車両によりますが、窓枠近くにコートやカバンが掛けられるようになっています。
TGVからの景色は街を一度離れると、ひたすら草原が広がっています。日本の新幹線の景気は常に街並みが見られるのでだいぶ違いますね。パリだけみると都会でおしゃれで自然はあまりないですが、一度郊外に出ると草原が広がっているのでフランスは自然が多いことが分かります。羊や牛を見ることもできますよ!
TGVが出発してしばらくすると乗務員さんがチケットの確認をしに来ます。なので、乗務員さんが来たらアプリ上のQRコードを用意しましょう!ちなみにフランス語で ” Votre billet s’il vous plaît ”(チケットをお願いします)と乗務員さんが言います。
地方に行く時はゲートに入る時もチケットが必要なく、乗務員さんが回ってこないこともあります(笑)しかしチケットは必ず買いましょう!
地方からパリに向かう列車はいつも満席で4人掛けボックス席になるとなかなかくつろげないので辛いですが、レンヌからパリまでは1時間30分で着くので意外とあっという間です。
到着
目的地に着く10分前くらいに、そろそろ着きますというアナウンスが流れるので荷物の整理を始めましょう。フランス人はせっかちの人が多いのかこのアナウンスが流れたらすぐ荷物をまとめて出口付近で待機している人が何人かいます。まだ着かないのにそんなに早く並ばなくても良いのにな、と思いながら私は駅にしっかり着くまで座っています。
駅に到着するとみんな一気に降りるので忘れものがないように気をつけましょう!スーツケースがある場合は、素早く回収して降りないと早くしろという目で見られますので頑張りましょう(笑)
駅に着いたら改札を抜けてこれで列車の旅は無事に終わりです。パリのモンパルナス駅はとても広くさまざまなお店やレストランがあるのでここを見て回るのも楽しいですよ!
それでは旅行を楽しんでください!
帰り
帰りも行きと同じ方法で帰れば問題ないです。ただTGVによっては、レンヌは最終終着点でない時があり表示板にレンヌ行きとは書いてない時があります。しかし、列車番号、出発時刻を確認し、途中停車駅がある場合は表示板にも表示されるのでよく確認してください!他の地方に行く場合も目的地が最終終着点でないことがあると思いますので掲示板をよく見ましょう。
レンヌ行きは、Brestが最終終着点になることが多々あります。⬇️このような感じです。
また、モンパルナス駅のホームは広くパリ発のTGVは多くの人がいますのでホーム番号がでたら速やかに移動しましょう。改札に入るまでにも行列ができますし、荷物がある場合は、早めに行かないと場所がなくなります。
TGVの遅延
それではここで私が体験したTGVの遅延、そして返金制度についてお話しします。
フランスのTGVはよく乗ってる途中で止まったりしますが基本すぐに動き始めます。しかし一度だけなかなか動き始めず30分、1時間と時間だけが過ぎ最終的には1時間40分の遅延で目的地に到着しました。
🚃この時の旅程としてはパリからレンヌに帰る時で、
『パリ 13:12 発 → レンヌ 14:52 着』でした。
私の状況
状況としては、無事に乗車して1時間は何もなく走っていました。ところがTGVが止まりアナウンスが流れ、前のTGVに問題が起きこのTGVも前に進めない為状況確認のため止まります、とのこと。最初はすぐ動くだろうと気にもとめてなかったのですがしばらくしてもなかなか動き出さず、もう一度アナウンスが流れ、まだ問題が解消されないためもうしばらく停車し、問題が解決しなければ別の線に変更します、とのこと。周りの人達も、はーまじか、みたいな感じでした。しばらくするともう一度アナウンスが流れ、問題が解決しないためパリに戻りホームを変えます、と流れ他の人達ももう諦めていました。アナウンスは乗務員さんが話すので当然のように全部フランス語なのと雑音がひどく私も全て理解したわけでもなかったのでとても不安でした(泣)
ですが少しパリ方面に戻ったと思ったら、レンヌ方向に動き始めあれ?と思っているとアナウンスが流れ、問題が解決したのでレンヌに向かいます、とのこと!周りの人達は意外と反応は無かったのですが、私はこれを聞いてとても安心したのを覚えています。
結局レンヌに着いたのは、16時2分でトータル1時間40分の遅延でした。
アプリ上でも遅延が起きた時はその都度更新され、30分、1時間など目的地に着く時間が変更されていきます。
このように表示されるので、最悪フランス語がわからなくてもアプリで確認できるので安心です。
私の場合なんだかんだ無事につけたので運がよかったです。そして降りる前にアナウンスが流れ、1時間40分の遅延が発生したのでお金の返金があるのでサイトで行ってください、とのこと。私はそこで初めてお金の返金があることを知りました。
申請条件
ではここで本題に入ります。まず、30分以内の遅延は返金対象になりません。なので30分以上の遅延が発生したら、SNCFのサイトもしくはアプリで返金手続きをしましょう。自動のメッセージのやり取りができるヘルプもあります。
返金対象は30分以上の遅延、SNCFサイトの遅延案内の名前はG30です。遅延時間により返金金額も変わります。
遅延が発生した場合は、60日以内に申告をしないと返金されないので注意してください。
30分〜2時間以内の遅延:自分が買ったチケットの金額の25%返金
2時間〜3時間以内の遅延:自分が買ったチケットの金額の50%返金
3時間以上の遅延:自分が買ったチケットの金額の75%返金
以上が返金金額と条件です。
申請方法
それでは申請方法です。SNCF G30と検索すると遅延関連についての情報が出てくるのでそこで申請ができます。もしくは、自動メッセージのやり取りで進んでいくとリンクを送ってくれるのでそこから申請します。
⬇️G30のサイトはこんな感じです。
入力をしないといけないのは、Référence de Dossier Voyage と Nom figurant sur le billet です。日本語でなんというのかわからないのですが、要は個人番号と名前を照会して本当にこの人が遅延が発生したTGVに乗っていたかを確認するためのものです。
Référence de Dossier Voyageがどこに書いてあるかというと、SNCFアプリの自分のQRコードの下にRéférenceと書いてありその横にローマ字が並んでいるのでそれを入力します。もしくは、PDFをダウンロードすると上の写真と同じものがダウンロードできますのでそこを見ます。(青枠で囲んだところです)
Nom figurant sur le billetは、自分の苗字を入力します。
これだけ入力して後は送信をすると、自分のE-mailに遅延手続きを受理しました、というメッセージが届きます。後日正式に、自分の買ったチケットの何%分の金額を返金します、というメールが届き、10日間以内には口座に振り込まれます。
以上が遅延が発生した場合の返金の申請方法です。
Référence de Dossier Voyage と Nom figurant sur le billet を入力しても送信ができない場合は、残念ながらネット上では申請ができません。なので、手紙でSNCFに送らなければなりません。
私の場合はトータル73分の遅延だったので、チケットの25%の金額を返金してもらいました。日本は遅延しても返金制度がないので、こういうのはありがたいですね!
まとめ
以上で2回に分けてTGVのチケットの買い方、乗り方、遅延発生時の返金制度についてご紹介しました!一見難しく思えますが、アプリ上でチケットも買えますし、慣れてしまえばとても快適にTGVの旅ができます。なので皆さんもぜひTGVを使っていろんなところを旅行してみてくださいね!
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